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雷ばなし。第2話|団扇の音が鳴りやまなかった頃

ここに1冊のガイドブックがあります。昭和60年1月発行。今から40年以上前の本です。
著者は柏村武昭さん。「私の広島食べ歩きガイドです!」と手書き帯があります。
当時の柏村さんは「広島のアラン・ドロン」と称されていて、日曜の夕方5時に放送される「サテライトNo.1」は抱腹絶倒のラジオ番組で楽しみだったなぁ。
覚えている人いますか?

そんな広島県人に大人気の柏村さんが書かれたグルメガイドに「炭焼雷」も紹介されています。

どんな店だったかというと、

ゆったりとした店内にL字型のカウンター、民芸調の落ち着いた雰囲気とは対照的に、まるで大名行列の奴さんみたいに威勢のよいお兄さん。この兄ちゃんが団扇を扇ぐ音は、心臓の弱い人ならびっくり仰天してあの世へ行ってしまうくらい激しい。しかし、誰も文句をいわない。
手羽、砂ずり、ち肝、何を食ってもうまい、手羽のタレは最高。(「広島味どころ」 柏村武昭著)

そうそう、昔の雷は威勢がよかった!
パン、パン、パンと団扇を扇ぐ音が鳴りやまなかった。

え?今はどうして団扇をたたかなくなったかって?
それは、また別のお話。


この記事を書いた人

炭焼雷の暖簾の前で微笑む、社長の村井由香(むらゆか)
村井 由香(むらゆか)
株式会社キャピタルコーポレーション 代表取締役

幼いころ、父に連れられて訪れた炭焼雷。大人たちに混じってカウンターに座り、一人前のお客様として接してもらったときのワクワクした気持ちは、今も忘れられない。2005年に創業者である父の入院をきっかけに専業主婦から代表取締役に就任。経営の知識も覚悟も十分ではないまま社長となり、父との別れ、2009年の店舗火災など、幾つもの困難に直面する。そうした経験を経て、社員とともに会社をつくる経営へと転換。創業以来の味と技術を受け継ぎながら、時代に合わせた店づくりや新たな商品開発にも取り組んでいる。

「雷ばなし。」では、幼いころの思い出から経営者としての経験まで、炭焼雷のこれまでとこれからを、自身の言葉で綴っていく。


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